Histroy

アドロードから一日ほど行った森、<アーリの森>に暮らす<アー・リャカ>の氏族に生まれる。
閉鎖的な<アー・リャカ>にとってその生誕は望まれるものではなく、ほとんど存在を無視される生活を強いられる。 そんな中鬱屈することなく、むしろ反発心を育み、7つの歳の頃、里の子供に大怪我をさせる(平穏な日々を過ごす<アー・リャカ>にとって)事件を起こし、 懲罰的な意味合いを含め、<星読みの女>――「おばば」の元へと修行に出される。
<星読みの女>の元でも乱暴狼藉は収まらなかったものの、<星読みの女>は存在を否定せず、 淡々と森のこと、世界のことなどを教え続ける。その<星読みの女>の態度に、山猿の異名は返上しないまでも、 徐々に修行へ真剣に取り組み始め、薬草の調合法、森の摂理、宿す植物精霊について学び始めた。

純血主義の<アー・リャカ>の中で絶えず問題を起こす彼女は、時折の家出癖は治らないまま、 16の歳に成人の儀を済ませる。 森の中で遊ぶ精霊と交感し、その身に精霊を宿す――その儀式の中で、もっとも危険性の高い<ドル・エルシュ>との 儀式を選んだのは、自らを半端者と揶揄した<アー・リャカ>たちへの反発心からのものだったが、 <星読みの女>の元での修行の成果と、16年間鬱積していた根性で、儀式を成功させる。
そして儀式を終えた夜、<星読みの女>にだけすべてを明かし、里を出奔する。

里を出奔した後、時折家出先にしていた父親を頼り、森の中の一軒家へと身を寄せる。 3年ほど父とともに狩人の仕事をしていたものの、父が人間の女性と再婚すると知り、 「アドロードで冒険者になる」と決め、父の元を離れた。

アドロードに到着以後は、「柳下の魚」亭に宿を取り、狩人として生活している。